新紙幣発行。2千円札は??

本日、1万円札、5千円札、1千円札の新紙幣が発行されましたが、個人的に「あれ?2千円札ってなかった?もう暫く見てないけど流通してるの?」と思い調べてみる事にしました。

2千円札の発行高推移

正直、今回の新紙幣の発行のニュースで思い出すまで2千円札の存在を忘れる程、日常でそれを見かける事がありませんでしたが、調べてみると廃止になっているわけではありませんでした。

日本銀行 那覇支店のサイトに「二千円札コーナー」があり、そこで2千円札の発行高推移や、よくある質問に答えて下さっていました。

日本銀行 那覇支店 2000円コーナーサイトより

このグラフでも分かるように全国的には2千円札の発行高は2005年をピークに減少し、現在では100万枚ぐらいとの事です。しかし、沖縄県内では発行高は上昇傾向にあり、現在では8000万枚を少し割り込むぐらいのようです。2千円札に沖縄の観光名所でもある首里城の守礼門が描かれている事、沖縄サミットが開催された2000年に発行された事など、沖縄に所縁があることも沖縄での発行高が高い理由なんでしょうか?

しかし、2000円札は九州・沖縄サミットの記念紙幣ではないとの事です。その日本銀行 那覇支店の2000円コーナーのQ&Aに下記のように記載されていました。

二千円札は九州・沖縄サミット開催時の記念紙幣ですか?

いいえ。二千円札は他のお札と同様、日常的に使用することを想定した恒久紙幣です。その根拠としては、日本銀行法施行令第13条「日本銀行券の種類は、一万円、五千円、二千円及び千円の四種類とする」に規定されています。

日本銀行 那覇支店 2000円コーナーサイトより

全国的に2千円札の発行高が減っている理由は?

キャシュレス化の流れもあるようですが、その発行高が減っている明確な理由は、私が調べる限り分かりませんでした。しかし、本日の朝日新聞 朝刊 天声人語にこの様な事が掲載されていました。

目が不自由な人たちにとって、紙幣の識別は悩ましい問題である。日本では、2000年に出た2千円札が、多くの視覚障害者を困惑させた。当時の5千円札と縦幅が同じで、横幅も1ミリしか違わなかったからだ

2024年7月3日(水)朝日新聞 朝刊 天声人語より 一部抜粋

私の推測ですが、上記のような識別の難しさなどの使い勝手の事も発行高が減っている理由の背景にあるのでしょうか??


まとめ

今回の紙幣改定にも入っておらず、もう何年間手にしていないか分からないぐらい2千円札を見る機会はありませんが、2千円札は今でも現行の紙幣として存在していました。